難聴であることを言うべきか?その1

悩む・・いうべきか?
写真はイメージです。

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難聴であることを会社あるいは周囲に言った方がいいでしょうか?

お読みいただきありがとうございます。

この質問は多くの難聴者団体でも「言うべき」「黙った方がいい」と対応がバラバラです。ネット上でもよく見かけます。

言葉だけなら簡単そうに見えますが、多くの難聴者団体で「話は容易ではない」といわれるくらい、根深い問題です。

わたしはどちらでもありません。

個人の状況が異なるし、どんな状況なのかよくわからない状態で、「いう」「いわない」の白黒をつけると、新たな問題を生み出すので、注意して話さないといけません。

私は現在、匿名の相談には一切、目を通さないし、答えていません。冷たいですね?

ただ、ネット上で検索したら出てくる、相談板の匿名の相談と匿名の回答の書き込みは読まないことをお勧めします。

なぜなら、ネット上で書き込まれている相談者の背景や条件が同じではないからです。当事者のAさんにはそれでよくても、別の人にはそうはいかないかもしれない。

無料をありがたがって、見知らずの他人の話を参考にしたり、指針にするのはカーナビで例えると、無責任な地図データを盲信するようなものです。

参考にした結果、遭難しても文句は言えない・・実際、遭難したり、迷っている人は多いです。

前のわたしも偉そうに言えません。

それを前提にして、

「難聴がある自分のことを大好きになることが大切です」

と答えています。

それってどういうこと?

そうなんです。

わたしたちはこの質問の根本的な原因に目を向ける必要があります。

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ここから先は取扱注意につき読まないでください

わたしが行っている難聴メンタルコーチでは「難聴であることを周囲に言うべきか?」という話をよくいただきます。

こうした質問が出ること自体、言おうか、言うまいかで迷っている、ご本人の恐怖と葛藤は相当なものです。

確かに「言った方がいい」が答えになりますが、それだけではすまないことも多くあります。

例えば、

会社や外では
難聴であることを言っても

明るく振る舞っていても、
家に帰ると

外では見せなかった
不満やグチを言ったり、
苛立ちを家族にぶつけたり、
落ち込んでいることもあります。

感情の起伏がはげしかったり、
孤独感と悪循環で本当に苦しいのです。

その原因を一言で言えば、

自分が好きじゃない

自分をいたずらによく見せようとしてしまうのです。

そうなると、

ますます自分が難聴であることを周囲にオープンにできなくなるのです。

思いあたりはないでしょうか?

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自分が好きじゃないと・・・

自分が好きになれないと何をやってもうまくいかなくなります。

こうした場合、感情の鬱積が強く出る傾向がみられますが、難聴や聴覚障害の有無に関係なく、出てきます。

そこで難聴や聴覚障害がその葛藤を増幅するきっかけになることもあります。

ここから会社の話に入りましょう。

自分が好きじゃないということは、自分がワクワクする仕事ができていないということです。

ワクワクする仕事ができないということは会社が嫌だということにもなりますよね。

わたしが何度も痛い失敗を経験しているので、手に取るようによくわかります。

仕事が好きだけれど、会社が嫌だという人もいます。

じゃあなんで会社を辞めないの?とたずねると、大半は「生活できなくなるから辞められない」「辞めたら行き場がない」と言ってきます。

話が回りくどいですが、理解を重ねるため、説明していきましょう。

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生活のためにしかたなく仕事をすると・・・

自分が好きじゃない人が仕事をする、会社が嫌だという人は例外なく、

「生活のためにしかたなくする」

という事態になるのがオチです。

付け加えると、この場合は

生活のためじゃなくて、お金のためにしています。

お金のためにあなたの心を売っているのです。

あ、お金が悪いわけじゃないですよ。念のため。

もちろん、いろいろと事情があって自分が不本意な仕事につかざるを得ない場合もあります。

でも、そんな考え方で長く仕事をするのは好ましくありません。

強いストレスがたまるだけです。

わたしの所にそういう方が来られたことがあります。
そのエネルギーはナイフでグサ刺さるような感じで、本当に痛いんですよ。

この「氣」と同じエネルギーは目に見えませんが、自分が嫌いだったり、お金のために我慢すれば、するほど感情の葛藤エネルギーがたまり、他人を無差別攻撃したり、なんとなく嫌な雰囲気を感じさせるようになります。

人は自分が嫌いだったり、お金の為にしかたが無く、我慢しているような人には無意識にこうしたエネルギーを感じたり、敬遠します。

否定的なエネルギーを放っている人に他人は言わないけれど「なんだか嫌だなあ・・・」と感じて、なかなか近寄れないものです。

現実には難聴者が「自分は嫌われている」と感じるような話は、会話が少なくなるということもありますが、「自分が嫌だ」という感情の葛藤が加わっている場合もあるのではないでしょうか。

反論もあるでしょうが、現状として多いことなのです。

次回で実際に体験したことを交えて書いていきます。

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難聴であることを言うべきか(2)?につづきます。

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